「妹に…なんて話しかければ良いのかな」
*兎実花凛(うさみ かりん)/20歳
ゆみるの実姉。彼女はもちろん、陽斗や満にとっても姉のような存在である。
それと、同時にゆみるにとってのコンプレックスとなる人物のうちの一人。
幼い頃から父が指導する道場で合気道を習っていたため力があり、それでいて妹とは違い細身ですらっとした体型のかなりの美人。
まさに強く優しく美しい、ゆみるにとって理想の女性である。
そのこともあり、彼女に避けられているが花凛は姉妹として仲良くしたいと思っているが、日頃から人助けで疲れて帰ってくるためどう話しかけていいかわからないと悩んでいる。
大学生で紡とは小学生の頃からの親友。妹がリヒトだということは薄々気付いてるが、紡の件もあるため信じたくない様子。
実は結構シスコン。
「ゆみるはね、お母さんたちみんなの希望なのよ」
*兎実花香(うさみ はなか)/43歳
ゆみるの母。心優しい、彼女の一番の理解者。
娘がリヒトになりたいと言い出した時は一度反対するも、最終的には彼女の強い意志を認め、許した。
生まれつき病弱で、ゆみるを産む時は母子ともに命の危険に晒されたが、花香の「決して希望を諦めない」気持ちが無事出産を成功させた。その考えからゆみるの名を付けることになる。
「自分が思うその正義がいつだって正しいとは限らないんだよ」
*兎実勇希(うさみ ゆうき)/45歳
ゆみるの父。合気道の師範で家の隣に道場を開いている。
明るく大らかな性格で家族を笑顔にすることが大好き。結婚21年目の今も花香にメロメロ。
力だけじゃなく正義感も強く、中学時代の将来の夢には警察官も視野に入れていたが、花香の「殉職されたら困るわ」という何気ない一言で合気道の師範になった。
悩める娘たちに優しく、時に厳しくアドバイスする。その言葉たちはゆみるにだいぶ影響されているため、彼女はどちらかと言うと性格は父親似。